チューリップハット、型紙のダウンロードと作りかた
洋裁CADを使ってチューリップハットを作ったので、型紙と作りかたを書いておきます。
チューリップハットは型紙楽天 の形状をちょっと変えても印象がかなり変わります。洋裁CADを使うと簡単に型紙のデザインを変更できますので、自分好みの帽子を作ってみてください。
型紙形状と外観の違い
下の図は、型紙試作の時に、確認用にドールへかぶせてみたものです。左が型紙、右が型紙を貼り合わせた帽子です。
型紙だけを見るとそれぞれあまり変わらないように見えますが、縫いあがりは大分印象が変わることがわかります。
ダウンロードデータは、3番目の形状に調整してあります。
洋裁CADを使うと、下の図のように型紙の形状を変更することができます。
数値を変えると、その数値に従ってCADが型紙を描き直してくれます。
型紙のダウンロード
こちらです。
頭回り580㎜用です。サイズ調整は拡大縮小印刷で対応ください。以下の文章で作っているものと同一の型紙です。
作り方
ドールで形を確かめたので、今度は人間用を作ります。
型紙の準備
原寸大で6枚印刷するのは紙も布も無駄になるので、一葉だけ印刷。枠はA4サイズなので、ちょうどピッタリ入りました。
印刷するとこうなる。
裏布の作成
型紙を切り抜き、裏布6枚を重ねて型紙通りにカット。
こういう場合、いつもはマチ針を使って布を固定していましたが、今回は布が多いので仮縫いして6枚の布がずれないように留めておきました。
二枚の表同士を重ね併せてクリップで仮止め、ミシンかけします。
これを2回やって、3枚を繋ぎ合わせる。
3枚つなげたものをもう一枚作って、これを接合。
あとで裏返すので、裏返し用の穴を明けて縫っておきます。
このままだときれいに開かないので、アイロンを使って縫い目を開いておきます。
こんな治具を自作しています。
治具に布をのせ、その上に帽子をのせて、アイロンを当てます。
そして裏布完成。
表布の作成
大体同じ手順で表布を作ります。表布の方がしっかりしているので、作業はこちらの方がやりやすいですね。
形をしっかりとさせたかったので、ちょっと厚めの接着芯を貼りました。
布の長さがギリギリだったので、台形にカット。
これも6枚重ねて仮縫い糸で固定。
いつもはロータリーカッターで裁断するのですが、今回は厚すぎて歯が立たず。仕方なく普通の洋裁ハサミで切りました。
微妙にずれちゃいましたが、大丈夫。
その後は裏布と同様にミシン楽天 掛けします。
縫い終えてアイロンかけするとこんな感じになります。
裏表布の接合
写真撮り忘れてしまったけど、表裏を合わせて端をミシン掛け、裏布の穴を通してひっくり返しているところ。
形を整えてさらに端をミシン掛けして完成です。
被るとこんな感じ。金田一探偵のコスプレ用に作りました。
最終更新日: 2020-01-06 07:30:38